並河靖之七宝記念館を訪れました。
明治から大正に活躍した七宝家・並河靖之の旧邸です。
七宝は、
陶磁器などにガラス質の釉薬をぬって焼成、研磨したもので、
並河はこれを施した、細密で美しい作品の数々を残しました。
当時、欧米への輸出し、大人気だったようです。
この記念館では、
美しい七宝の作品の数々を鑑賞することができます。
また、あわせて見事なのがこの庭園です。
庭園は、明治の作庭家・小川治兵衛によるもの。
山県有朋別荘の 無鄰菴 も手がけている人物です。
なんとこの小川治兵衛がお隣さんだったとか。
琵琶湖疏水を民家にはじめて引いたケースだそうで、
この水は、七宝の研磨にも使われたそうです。
邸宅は、池の上にせり出していて、
水の豊かさを感じられ、京都の暑い夏には涼もとれそうです。
また、興味深いのが、第二展示室の犬走りには、
古い寺院の瓦が埋め込まれています。
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【所要時間】 約1時間
入館料は600円です。
並河靖之の七宝は、細密でどれも美しく、見事な作品ばかりでした。
また、小川治兵衛による、水を活かした庭園も素晴らしいです。
ほか、天井の高い台所など、京町屋の内部をみることもできました。
並河と小川のコラボ作品と言ってもよい記念館です。
訪れる人も少なそうですが、かなり質が高いです!
是非どうぞ。
地下鉄東西線・東山駅から徒歩3分。
並河靖之七宝記念館