熱海へ向かう途中、大磯に立ち寄りました。
立ち寄ったのは、旧吉田茂邸です。
吉田茂は、サンフランシスコ講和条約締結など、戦後日本の混乱期をつとめ、日本再建の礎をつくった首相です。
昭和19年頃から最期を迎える42年まで、晩年この地で過ごしていました。
残念ながら以前の建物は平成21年の火災で焼失し、復原されたものです。
建物は昭和22年につくられた応接間棟と、建築家・吉田五十八によって設計された新館が復原されています。
応接間棟の二階は、私的な書斎として使われていました。
当時おいてあった黒電話は、東京の首相官邸まで直通だったそうです。
お風呂の浴槽がこれまたユニークで、船大工につくらせたものだったとか。
かわってこちらは新館です。
近代数寄屋建築で有名な建築家・吉田五十八によって、設計されました。
空間を広くみせるために、部屋の柱をなるべく見せない工夫がされています。
写真の金の間は賓客の応接間として使われ、天気の良い日は富士山がみえるのだそうです。
銀の間は、寝室兼書斎で、吉田茂が最期を迎えた部屋でもあります。
1階の食堂は、和風の二階とは対照的で、上品な高級感のある広い洋間で、大窓からは、庭園と緑を感じられるつくりになっています。
今朝、地元の埼玉では雪が本降りでしたが、こちらは雪の気配なし。
梅が咲き始めていました。
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【滞在時間】 約1時間
入館料は500円です。
ふらっと立ち寄った場所ですが、とても見事な邸宅でした。
敷地も広く、日本庭園や七賢堂、海をのぞむこともできます。
散策するのにとても良いところなのですが、残念なのが駐車場の料金設定。
平日は無料ですが、土日祝日が1時間300円の上、上限設定がありません。
せめて最初の2時間は安く設定して欲しいところ。
離れますが、城山公園第二駐車場は平日週末ともに無料で利用できます。
旧吉田茂邸
神奈川県中郡大磯町西小磯418
★★★★☆