今日は、静岡の伊豆長岡温泉にある、三養荘を訪れています。
チェックインは15時。
仲居さんに部屋まで案内してもらい、一息ついたら、早速広大な敷地内を散策してみます。
まず館内で是非見たかったのが、食事処 「雄峰」 にある、人間国宝・江里佐代子氏の、舞台壁面にほどこされた截金(きりかね)作品。
仲居さんにその旨を伝えると、お忙しい中、快く案内していただきました。
京都迎賓館 で、初めて截金をみた際に、その細密な作品内容に感動し、こちらでは景色が描かれているとのこと、とても関心がありました。
近くでみると、その手仕事の細かさが本当に伝わってきます。
一本一本の線、金箔や金粉が散りばめられて、一枚の画が仕上げられています。
とても気品のある、美しい作品です。
そのほか、今は使われていないバー (狩野川) なども案内していただきました。
明治時代の東京市長の田舎家を移築したものだとか。
天井の太い梁の組みが見事です。まるで時間が止まったかのようなレトロ感でした。
食事処をあとにし、新館内をゆっくりと玄関へむかって戻ります。
途中の廊下がとても長いです!端から端まで100Mはありそう・・・。
ただ、この長い廊下も 「散策路」 にしてしまうのが、三養荘です。
窓の外には、滝や小川、青紅葉、竹林と変化に富んだ庭を楽しめます。
また、正面玄関の6枚のふすま。こちらも見事な一品です。
扇の中には、季節の花の細密画が散りばめられていました。
正面玄関を出たら、いよいよ3000坪の広大な日本庭園を散策してみます。
庭園は、京都の庭師・小川治兵衛によって手がけられました。
自然景観と水をもちいた庭づくりのスペシャリストです。
伊豆箱根の山々を借景に、京都の東山をイメージしてつくられたそうです。
庭園の面して、岩崎久彌の別荘として使われた、本館の建物が連なります。
京都から大工を呼んで建てたという、京風の数奇屋建築の建物は、登録有形文化財に指定されており、現在も客室として泊まることができます。
その中のひとつ、小高くなっている建物は 「御幸の間」 です。
昭和32年、昭和天皇・皇后両陛下の静岡国体訪問の際に建てられたもので、床下にも警備の方が入れるような設計になっているのだそうです。
三養荘は、現在も植樹祭などの際、皇室の宿泊先として利用されるのだとか。
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館内も日本庭園もまるで美術館のよう、どれも素晴らしかったです。
宿泊の際は、朝9時から建物や庭園の説明を聞きながら巡れる庭園ツアーが実施されていて、オススメです!
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伊豆長岡温泉 三養荘
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