いよいよ熊本城をめぐります。
今回、私は須戸口門から入り、櫓をめぐりながら
天守閣を目指しました。
城郭に入ってから続くのが、ひたすら高く積み上げられた石垣。
その姿には、ただただ圧巻です。
築城した加藤清正は、石垣づくりを得意としていたとか。
はじめ緩やかな勾配が、上に行くにつれてほぼ垂直になる、
「武者返し」 という形の石垣が多くつくられています。
面白いのが、この 「二様の石垣」。
右のゆるやかな石垣が古いもので、左が継ぎ足されたもの。
武者返しがより急になり、技術が進化していったことが伺えます。
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石垣とともにみどころなのが、大きな櫓の数々です。
飯田丸五階櫓。再建されたものです。
当時、こんな巨大な櫓が林立していたというのだから驚き。
必見なのが、天守閣に程近い、この宇土櫓。
こちらは、創建当時から残る櫓で、国の重要文化財になっています。
小さなお城だったら、天守閣として十分通用する規模です。
眺望も良く、二つの天守閣をのぞむことができます。
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城に城が守られているような、とんでもない熊本城!
その防御力の高さは、創建270年後の西南戦争で証明済みで、
政府軍4000人が籠城し、14000人の西郷軍を撃退。
その際、攻めた西郷隆盛は、
「官軍に負けたのではなく、清正公に負けた」 と語ったとか。
国内最強のお城かも知れませんね。
圧倒されながら、いよいよ天守閣へのぼります。