GW後半の連休は、新潟を訪れています。
今回、旅先を新潟にした目的のひとつが、石川雲蝶の作品をこの目で見てみたかったからです!
- 江戸末期から明治期に活躍した「越後のミケランジェロ」彫刻師・石川雲蝶。
- 車なら高速でサクッと行けてたっぷり鑑賞できる!定番の新潟二寺。
- 北斎や若冲なみに有名でもよくない?世界観に吞み込まれる秀逸な作品の数々。
江戸末期から明治期に活躍した「越後のミケランジェロ」彫刻師・石川雲蝶。
石川雲蝶は、幕末から明治初期、主に新潟県で活躍した彫刻の名匠。
東京・雑司ヶ谷出身で、二十歳の若さで、江戸彫石川流の彫物師として名をあげ、苗字帯刀・幕府の御用勤めになるまでになった人物なのだとか。
その後、30代の時、現・新潟県三条市の本成寺修復にあたり、世話役の金物商・内山又蔵と出会い「良い酒とノミを終生与える」と誘われたことをきっかけに、越後に入ったのだとか。
現在、新潟県内には、1000点以上の作品が残されているそうです。
彫刻のほか、絵画や漆喰細工など、多才でもあり、「越後のミケランジェロ」とも呼ばれています。
車なら高速でサクッと行けてたっぷり鑑賞できる!定番の新潟二寺。
そんな石川雲蝶の作品を鑑賞するのにオススメなのが、魚沼市にある「西福寺」と「永林寺」の二寺です。
雲蝶の作品は、新潟県中越・関越道沿いの各寺に集中しているのですが、中でもこの二寺が作品数が多く残っている上、通常公開もされており、訪れやすいです。
開山堂の三間四方の大天井彫刻が圧巻!西福寺
茅葺屋根の開山堂の天井には、5.4m四方の大彫刻「道元禅師猛虎調伏の図」が残されています。欄間にもいっぱいの彫刻が施されているほか、漆喰細工をみることもできます。また、法堂には襖絵「孔雀遊戯之図」といった絵画も残り、雲蝶の多才さが感じられました。
▼ 西福寺の様子はこちら
西福寺開山堂
作品数は100点以上!雲蝶の作品をたっぷり鑑賞できる永林寺
永林寺は、津山藩祖松平忠直公、高田藩松平光長公の位牌を安置する、葵の紋章を許された500年以上続く曹洞宗のお寺。
当時の住職・弁成和尚と石川雲蝶が賭けをして、負けた雲蝶がお寺いっぱいに惜しみなく作品を残したというエピソードがあります。
その数、なんと100点以上!「石川雲蝶美術館」と言っていい位、秀逸な作品ばかりで見ごたえがあります。
▼ 永林寺の様子はこちら
永林寺
紹介した二寺は、距離が約10㎞、車だと20分ほどと近い距離にあります。
いずれのお寺も関越道沿いにあり、西福寺は大和スマートICや小出IC、永林寺は堀之内ICがそれぞれ最寄りになります。
北斎や若冲なみに有名でもよくない?世界観に吞み込まれる秀逸な作品の数々。
今回GWに二寺をまわりましたが、どのお寺も適度な混み具合で、秀逸な作品群を目の前にできながら、のんびりたっぷり堪能することができました!
とにかく彫刻の3D感がスゴイです。深みがあり繊細に彫られた作品の数々には、躍動感があり、彫られた人物や動物、波や雲が今にも動き出しそうです。
鑑賞していると、その世界に吞み込まれるような印象を受けます。
石川雲蝶、これまでもプチブレイクはあったのでしょうが、もっと葛飾北斎や伊藤若冲なみに有名でも良いと思います。
これを観るために、新潟を訪れる価値は十分あると思います!
魚沼市にあるこの二寺は、新潟といっても、首都圏から近いのもポイントです。
練馬から関越道で約200㎞、2時間程度で行くことができるので、日帰りも可能なエリアです。
新潟旅行など、関越道ドライブの途中に是非どうぞ。
まだバレていない今のうちに、行っておいた方がいいです!