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【永林寺】 石川雲蝶が負けて彫った?超絶技巧の作品群で満たされた本堂

GW後半は、新潟を訪れています。

「越後のミケランジェロ」と呼ばれる彫刻の名匠・石川雲蝶の作品巡りをしています。

西福寺 に続き、同じく魚沼市にある、永林寺を訪れました。

 

 

永林寺は、津山藩松平忠直公、高田藩松平光長公の位牌を安置する、葵の紋章を許された由緒ある寺で、もう500年以上続いているのだとか。

 

 

そしてこのお寺で必見なのが、やはり石川雲蝶の膨大な作品群です。

面白いエピソードがあり、嘉永5年(1852年)に現在の本堂再建の際、当時の住職・弁成和尚と石川雲蝶が賭けをして、雲蝶が勝ったら金銭を支払い、負けたら本堂いっぱいの力作を手間隙惜しまず制作するとし、結果、和尚が勝利し、雲蝶は数多くの作品を本堂に残しました。

 

 

雲蝶は13年もこの寺に滞在し、その作品はなんと百点以上あるそうで、和尚との約束通り、本堂いっぱいにびっくりする質と量の作品だらけです。

 

▼ にいがた観光ナビより。堂内の様子が見られます。


www.youtube.com

 

裏表のある両面彫りの「天女」をはじめ、仏壇の「天ノ邪鬼香炉台」、書院障子の「月に群雲」など、欄間彫刻から建具、小物に至るまで、これまた雲蝶の多才さを感じることができる超絶技巧の作品ばかりです。本当に贅沢な空間です!

 

 

また、永林寺、あちらこちらにユーモアが散りばめられたお寺でもあります。

「ニコニコ衆と皆の宗」の双本山でもあるそうです (*´▽`*)

 

 

多くの立派な建碑も並んでいますが、のぞいてみると・・・

 

 

ユーモアが詰まっていて、どれもなかなか面白いです。

 

 

中に紛れて、石川雲蝶の手形の石碑もあるのでお見逃しなく。

 

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  • 拝観料: 500円
  • 滞在時間: 約40分 

 

石川雲蝶の作品群を見てまわるのなら、必見のお寺です!

西福寺開山堂の天井大彫刻 が有名だったので、ついでの気持ち(失礼)で立ち寄りましたが、本堂いっぱいに多彩の作品にビックリ!見逃さないで良かったです。

その内容は、「石川雲蝶美術館」と言ってもいいのではないかと思うほど、充実した作品群です。オススメ!

作品を真近でみることもでき、贅沢な時間を過ごすことが出来ました。

永林寺

新潟県魚沼市大浦174

★★★★★