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【西福寺】 開山堂の天井大彫刻は必見!「越後のミケランジェロ」石川雲蝶の多才さに触れる

GW後半は、二泊三日で新潟旅行です。

魚沼市にある、西福寺というお寺を訪れました。

 

 

こちらのお寺には、幕末の名匠・石川雲蝶による、彫刻、絵画、漆喰細工の数々の作品が残されています。

 

 

石川雲蝶は、幕末から明治初期、主に新潟県で活躍した彫刻の名匠。

東京・雑司ヶ谷出身で、二十歳の若さで、江戸彫石川流の彫物師として名をあげ、苗字帯刀・幕府の御用勤めになるまでになった人物なのだとか。

その後、現・新潟県三条市本成寺修復で、越後に入ったことをきっかけに、現在、新潟県内には、1000点以上の作品が残されているそうです。

彫刻のほか、絵画や漆喰細工など、多才でもあり、「越後のミケランジェロ」とも呼ばれています。

 

 

石川雲蝶の作品が見られるひとつが、この茅葺き屋根の開山堂です。

堅牢で立派な鉄骨の覆い屋根の下にまもられて、大事に保存されています。

 

 

堂内は撮影禁止なのですが、雲蝶の凄さを垣間見られるのが、開山堂の欄間です。

 

 

 

彫りは深く立体的、躍動感、リアルさのある彫刻は圧巻。

目にはギヤマンが仕込まれており、より人物のリアルさが出ており、今にも動き出しそうです。

 

▼ 西福寺の公式Youtubeより。作品群をみることができます。


www.youtube.com

 

そして必見なのが、この開山堂天井の大彫刻「道元禅師猛虎調伏の図」。

三間(5.4m)四方の吊り天井に、曹洞宗開祖・道元禅師と龍と虎の透かし彫りの大彫刻に、さらに岩絵の具で彩色が施してあります。

四方の欄間の彫刻も相まって、その世界観に圧倒されます。

 

また、才能がある人はなんでも一流ですね。

開山堂の一角には、漆喰細工もあるほか、法堂には襖絵「孔雀遊戯之図」といった絵画も残っていますが、構図、繊細さ、どれも素晴らしい作品ばかりでした。

 

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  • 拝観料: 500円
  • 滞在時間: 約40分 

 

西福寺開山堂の作品群は、その見事さが日光東照宮を連想させることから、越後日光とも呼ばれるそうです。

数年前にみた新潟観光のパンフレットで、この石川雲蝶の大彫刻の作品を見て、いつかこの目で見てみたいと思っていて、ようやく叶いました。

緻密で立体的、躍動感のある透かし彫り、さらに彩色も施された天井大彫刻は必見!

また、彫刻のほか、漆喰細工や襖絵と、石川雲蝶がいかに多才ですごい人物だったかを垣間見ることができます。

素晴らしい作品群に囲まれ、贅沢な時間を過ごすことが出来ました。

 

西福寺開山堂

新潟県魚沼市大浦174

★★★★★