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【懐古園(小諸城址)】 自然地形を生かして山本勘助が縄張りした珍しい「穴城」

最後に小諸の懐古園を訪れました。

 

小諸市小諸城址を公園として整備し、懐古園としました。

敷地内には動物園や島崎藤村記念館などがあります。

 

 

懐古園の額が掲げられた入口にある三の門。

国の重要文化財に指定されています。

 

 

お城と言うと、城下町の中心にある平城や、山の上にある山城がイメージでありますが、

小諸城は、城下町 (写真手前) よりも、お城、そして本丸が一番下った場所にあります。

このようなつくりを 「穴城」 と呼び、全国的にも珍しいつくりなのだそう。

 

 

そんな訳で、大手門は線路の反対側、一番高いところに残っています。

1612年に建築されたもので、こちらも国の重要文化財に指定されています。

質実剛健なつくりで見事です。中にも入れるので、お見逃しなく!

 

小諸市のホームページより引用)

 

この大手門、面白いのが明治維新後に個人の所有となり、

門の口にも部屋がつくられ、料亭や小諸義塾の教室として使われたりしていたそうです。

 

 

大手門をみた後は、園内を散策してみます。

小諸城は、武田信玄の時代、山本勘助らによって縄張りがされ、

豊臣統一時代、仙石秀久によって、これらの石垣がつくられ、完成しました。

 

 

写真の場所は、第二次上田合戦の時に、徳川秀忠が陣をおき、

上田城の真田氏の動きを見張ったのだとか。

 

 

石垣や城門とともに、みどころなのが、深ぁ~い空堀です。

城は千曲川の浸食した谷を、天然の掘としている上、

崩れやすくのぼりにくい浅間山の火山灰層の地質が生かされています。

 

 

城の背後には千曲川が流れます。日本最長の川・信濃川の源流です。

武田統治時代、この山々の尾根から、連絡手段である狼煙があげられたそうです。

 

 

春は桜の名所として、秋は紅葉も楽しむことができます。

軽井沢にくらべると、紅葉は来週あたりからが良さそうな感じです。

 

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【滞在時間】 約1時間半 (園内散策のみ)

 

駐車場は500円です。

藤村記念館、郷土博物館、徴古館などの施設も入れる入園料500円と、

園内と動物園のみの散策券300円があります。今回は、散策券を利用しました。

 

ボランティアガイドの方が、園内をていねいに説明してくれます。

ついていったらあっという間に1時間たってしまいましたが、大変興味深かったです。

時間があればオススメです。

 

紅葉は、来週あたりからが良さそうです。(10月下旬から11月上旬)

懐古園

長野県小諸市丁315

★★★★☆