JR九州の豪華観光列車「36ぷらす3」に乗車しています。
今回は、「緑の路」と呼ばれる土曜日コースで、宮崎空港から大分へ向かいます。
ここでは、車窓など途中停車駅の様子をご紹介します。
土曜日コース「緑の路」では、進行方向右側がオーシャンビューになる。
列車は宮崎駅を出ると、延岡駅までの間、走行する日豊本線は海沿いに伸びており、車窓からは時折、海を眺めることができます。
進行方向むかって右側が、オーシャンビューになります。
今回、6号車が先頭で最後尾が1号車のパターンでしたので、A列が海側でした。
しかし、ダイヤによっては1号車が先頭になるパターンもあり、C列が海側にかわりますので、予約の際は注意が必要です!
途中、興味深かったのが、太陽光の据え付けられた長い高架線。
かつて、リニアの実験線として使われていたものだそうで、全長約7㎞もあるようです。現在はメガソーラー発電所として、太陽光パネルがずらりと並ぶ景色が続きます。
13時20分 延岡駅で約10分のおもてなし停車
最初の停車駅、延岡駅におもてなし停車です。
子供が、車窓から貨物列車の作業が気になっていたので、下車はせず。
いよいよ宮崎県と大分県の県境。清流の小川沿いを走りながら、列車は山あいに入っていきます。
14時15分 「秘境駅」の宗太郎駅で約10分の特別停車
土曜日コースの途中停車で、見どころとも言えるのが、この宗太郎駅の停車です。
宮崎県と大分県の境にあり、1日に普通列車がたった3本しか停車しない「秘境駅」。
6両編成の「36ぷらす3」は半分ホームに入らず、1~3号車からは下車できません。
1号車利用の私達は、4号車まで行って降りました。
時刻表をみると、6時台に2本と20時台に1本。
日中に、普通列車でこの駅に降り立つことはできないですね。
駅の近くには小さな集落があり、奥に国道10号線が通っています。
ただ、この国道もなかなかの秘境ルートなので、車の通りはほぼありませんでした。
雨ざらしの運賃箱がまた、味わい深いです。
あとで知ったのですが、この待合のベンチには小石には、訪れた方がコメントを残されて行っているそうです。
宗太郎駅の停車時間は約10分。ちょっと短めでしたが「36ぷらす3」に乗らなければ、降り立つことがなかったであろう、貴重な体験でした。
この駅も1~3号車はドアカットになり、下車ができなくなります。
アテンダントさんから、宗太郎駅~重岡駅の間は10分程度なので、マルチカーで過ごされては?とのアドバイスをいただきました。
14時35分 重岡駅で約25分のおもてなし停車
宗太郎駅よりもやや大きいですが、こちらも無人駅でなかなかのローカル感。
ここでは、約25分の長時間の停車になります。
跨線橋からみる「36ぷらす3」は、まるで黒い龍のようです。
ホームでは、佐伯市の方による、試食や特産物の販売がおこなわれています。
山間部の寒暖差を利用してつくられた和紅茶や、宇目産の和栗をつかった商品が販売されていました。
大分駅まで2時間弱。車内では梅酒、梅シロップづくりの体験。
重岡駅を出発すると、約2時間、列車は一路、大分駅を目指します。
残りの時間は、のんびり車内で過ごします。
また、マルチカーでは、日田大山産の梅をつかって、梅酒や梅シロップをつくる体験イベント(有料)が行われていました。
そのほか、子供向けには座席で楽しめる「名尾手すき和紙貼り体験」「シャボン玉石鹸づくり」(こちらは無料)も用意されており、飽きることはありません。
16時45分 大分駅に到着。お疲れ様でした!
今回、私達の乗車は大分駅までです。列車は、次の終着駅・別府駅へ。
楽しい旅行をありがとうございました!
この後は、そのまま大分駅隣接のJR九州ホテルブラッサム大分にチェックインします。
▼ 「36ぷらす3」乗車後の宿泊にオススメ!ブラッサム大分。
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宮崎空港駅から約6時間もの列車クルーズでしたが、豪華で上品な車内、美味しい食事や秘境駅での途中停車、車内イベントも用意されており、心地よい旅になりました。
スケジューリングも絶妙で飽きることなく、結構あっという間の乗車でした。
「36ぷらす3」は、曜日ごとにコースが用意されていて、全て乗車するとぐるっと九州を一周できるようになっています。
三連休をうまく利用して、また違う曜日のコースも乗ってみたいですが、今回の土曜日コースは、飛行機を利用すれば宮崎空港からサクッと乗車できるのは本当に魅力的。
この後、大分空港へむかえば、最終便で日帰りするなんてこともできちゃいます。
大分空港へは、2024年にはホーバークラフトも復活予定ですので、この乗船が加われば、乗り物尽くしの楽しい旅行プランがつくれそうです。