比叡山延暦寺を訪れました。
坂本ケーブルの延暦寺駅から徒歩10分ほどです。
比叡山延暦寺は、788年、天台宗・最澄上人によって開かれた、
お寺です。歴史の教科書でも登場するかと思います。
比叡山の500haもの境内に、150もの堂塔が点在するそう。
山内は、この根本中堂のある、東塔 (とうどう)、
西塔 (さいとう)、北の横川 (よかわ) の3エリアに分かれます。
全てまわると、路線バスを使う上、1日がかりになりそうなので、
今回は、メインの東塔エリアだけ参拝しました。
東塔のみどころは、なんといってもこの国宝の根本中堂。
現在のものは1642年、江戸時代・徳川家光の命で、
建設されたものです。
幅37.6M、奥行23.9M、高さ24.2Mもある、巨大建築です。
太くて立派な柱、重厚感、そして威厳のある建物です。
また、何よりも感動するのが、その内部。
まるで、洞穴の中のような真っ暗な空間に鎮座する本尊、
そして、三つの大きな灯篭の中には、「不滅の法灯」 が、
1200年もの間、受け継がれているそうです。
こちらは大講堂です。本尊は大日如来。
国の重要文化財になっています。
興味深いのが、
比叡山で修行した各宗派の宗祖の木像や肖像画。
浄土宗、浄土真宗、臨済宗、曹洞宗、日蓮宗など、
なじみのある宗派の宗祖ばかりで、
延暦寺が、日本仏教の礎になった地であることを実感します。
阿弥陀堂 (手前) と法華総持院東塔 (奥) です。
手前には水琴窟がありました。
塔の場所からも、琵琶湖が眺められますよ。
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【所要時間】 約1時間半 (東塔のみ・国宝殿含まず)
拝観料は700円 (東塔、西塔、横川共通)。
全エリアまわるのなら、車か路線バスの利用が便利。
根本中堂の荘厳な雰囲気が好きなのですが、
残念ながら、平成28年から十年の修理工事期間に入ります。
もう骨組みが入ってしまっていましたが、
本来の姿を拝むのなら今のうちです!
国宝殿 (500円) は、一度訪れましたが、
国宝は大してありません。時間があれば立ち寄ってみては。
京都市街から延暦寺までは、
京阪・京都バスの共同運行路線があり、普段なら安くて便利。
所要時間は約1時間。
ただ、細い山道を行くので、紅葉シーズンは渋滞が心配です。
京都市街から、半日のボリュームで参拝に来るのなら、
東塔エリアだけでいっぱいかと思います。
比叡山延暦寺