三連休は山形に来ています。
今日は鉄道好きの聖地とも言えるスポット、峠駅を訪れました。
峠駅は、奥羽本線の福島~米沢間、吾妻連峰を越える板谷峠にある無人駅です。
この板谷峠は鉄道で越えるのが難所で、急勾配を克服するために、赤岩、板谷、峠、大沢の4駅には連続して、スイッチバックが設けられていました。
中でも、峠駅は標高626mともっとも高い場所に位置し、スノーシェッドと呼ばれる建屋が残っているほか、名物の「峠の力餅」の駅売りが今も続けられており、その遺構と歴史を感じられるスポットになっています。
- 圧巻の200m続く巨大スノーシェッドとスイッチバックの面影。
- 目の前で走り抜ける山形新幹線!普通列車は1日6往復のみ。
- 今も駅売りされる、甘さひかえめで美味しい「峠の力餅」も忘れずに!
- 車の場合は国道13号線から約6㎞14分。すれ違い注意の細道つづく。
- 峠駅
圧巻の200m続く巨大スノーシェッドとスイッチバックの面影。
スノーシェッドは本当に圧巻です!
冬は雪深い地域になるため、スイッチバックで重要なポイント部分は全て覆われていました。
この奥には、現在の峠駅があります。
早速、中に入ってみたいと思います。
ここがかつて、スイッチバックの引き込み線になっていて、この先に駅があったのだそうです。
ちょうど、峠の茶屋力餅の脇、変電所のあたりになるのですが、現在は立ち入り禁止になっていて、面影をみることができませんでした。
見上げると屋根の見事な鉄骨の骨組み、光がこぼれる木造の覆いがなんともノスタルジックな雰囲気です。なんと明治時代に建てられたものなのだそうです。
外から見るとこんな感じ。
駅全体でスノーシェッドは200mも続いているのだとか。
ポイントなど一部レール部分も残っています。
奥にすすむと踏切とホームが見えてきました。現在の峠駅です。
今は右の本線のみが現役ですが、かつては左奥、スノーシェッドを抜けた先に、引込線のような形で峠駅がありました。
反対側は、板谷峠トンネルの入り口になっています。
ちなみに左の線路にはトンネルが二つ並んでいて、一番左のトンネルは、スイッチバックの突込線の名残なのだとか。
目の前で走り抜ける山形新幹線!普通列車は1日6往復のみ。
現在、普通列車は、1日に上り下りそれぞれ6本ずつしか止まりません!
峠駅は、幹線道路から遠く、列車本数も少ないので、秘境駅としても知られています。
電車で訪れてしっかり観光時間を確保するなら、7時台の電車で来て、1時間弱滞在して、8時台の電車で撤収が無難そうです。
ダイヤでは、10分程度の滞在でのスケジューリングも可能ですが、駅全体をゆっくり見ることは多分無理かと思います。
一方、多くみかけることができるのが、山形新幹線「つばさ」です。
1時間に2~3本程度、真近で迫力ある新幹線の通過シーンを楽しむことができます。
列車写真撮影用に峠駅の新幹線の通過時刻をまとめた投稿 があり、これを参考に訪れましたが、バッチリでした!
2024年3月改正のダイヤでは、毎時50分台を中心に、上り下りの山形新幹線の通過を楽しむことができます。
今回、10時50分前後に、上りと下りの新幹線を一本ずつ楽しみました。
さらに11時4分頃の通過シーン。
新型車両のE8系も見ることが出来ました!
踏切をわたる新幹線を楽しむことができるのも、在来線直通新幹線ならでは。
かなり楽しめました。
今も駅売りされる、甘さひかえめで美味しい「峠の力餅」も忘れずに!
スノーシェッドの峠駅と新幹線鑑賞を楽しんだ後は、もうひとつの名物「峠の力餅」を
忘れずに味わいたいと思います。
名物の峠の力餅は、峠の茶屋が売っている、中に甘さ控えめのアンコの入った、美味しい大福もちです!
現在も普通列車が到着すると、ホームで立ち売りが続けられているそうです。
お値段は8個入りでちょうど1000円。短い停車時間でおつりなく、サッと買えるような設定になっています。
本物のお餅なので、二人で取り分けて、4個ずつ頬張ってもなかなかのボリュームがあります。かたくなりやすいので、お早めにどうぞ。
営業時間は、朝7時半~18時。
駅の立ち売りを利用する場合、この間に停車する普通列車に限られるようなので、注意が必要です。
スイッチバックはなくなってしまいましたが、「峠の力餅」は、峠駅の歴史を現在まで物語る、貴重な生き証人とも言える存在です。これからも末永く続けていただきたいものです。
車の場合は国道13号線から約6㎞14分。すれ違い注意の細道つづく。
車の場合、国道13号線から入り、板谷駅の脇を通って、峠駅へ向かうルートになります。全線舗装はされていますが、はじめは車幅で1.5台程度の軽めの細道が終始続き、板谷峠の分岐を過ぎると、ほぼ1台分幅のすれ違い困難な凸凹の多い細道になります。ただ、適当に待避スペースはあるのと、すれ違ったのも数台程度で交通量は少ないので、さほど難ではありませんでした。
見通しの悪い蛇行した坂道が続くので、終始ヘッドライトはつけたままで走行するのと、3ナンバーの車幅のある車は、全線ですれ違い要注意といった感じです。
あと、雪のある時期は、基本やめた方がいいと思います。
▼ 峠駅までのルート。道幅や雰囲気を把握するのに参考になりました!
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- 滞在時間: 約40分
立派なスノーシェッドが残っており、とても見事でした。
老朽化がすすんでいるのが心配ですが、貴重な鉄道遺産とも言える、板谷峠の4連続スイッチバックの歴史を伝える上で後世に残して欲しい駅のひとつです。
山形新幹線の通過シーンも結構楽しめるし、「峠の力餅」も美味しかったです!
また驚いたのが、空気がカラッとしていて夏でも涼しいです。
スノーシェッドで日除けもあるし、夏に涼みながら鉄道鑑賞を楽しめるスポットとしてもオススメです。
駅からすぐ近くのところに、貸別荘のECHO がありました。
食事は「峠の茶屋」以外、マジで何もありませんが、夏は自然につつまれて避暑地として過ごすのに、ありかも知れませんね。駅から徒歩5分です。
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峠駅
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