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【碓氷峠鉄道文化むら】 圧巻の電気機関車展示と後世に残したい碓氷峠越えの歴史

 

今日は、軽井沢へ向かう途中、碓氷峠鉄道文化むらを訪れました。

碓氷峠鉄道文化むらは、群馬県安中市の横川駅に隣接する、鉄道テーマパークです。

かつて信越本線の横川~軽井沢間の碓氷峠は、66.7パーミル(1000mで66.7mあがる)という急勾配の難所で、重連電気機関車が、峠を通る列車にサポートとして連結され上り下りする名所でした。

北陸新幹線の開業とともに廃止になってしまいましたが、現在も、かつて使われていた線路や車庫が展示に利用されています。

 引用:施設案内 | 碓氷峠鉄道文化むら 

園内は、入ってすぐのかつての横川駅構内の車庫や詰所を利用した展示エリアと、奥に広がる屋外展示エリアの二つのエリアに分けられます。

 

 

横川駅構内の検修庫や詰所を当時のままで利用した鉄道展示館エリア

 

まず目をひくのは、大きな検修庫。車両の検査や修理をおこなった車庫です。

 

 

中には、かつて使われていた「峠のシェルパ」の愛称をもつ、EF63電気機関車が展示されており、中の検査機器や備品もそのまま保存されています。

天井もとても高く、ここで日々メンテナンスされていたのですね。

 

 

運転台にのって記念写真をとることもできます。

 

 

また、車庫の奥にも展示室があり、ひっそりと保存されているのがED42型機関車。

 

 

碓氷峠では、ラックレールという線路の真ん中のギザギザのレールで機関車についた歯車をかみあわせて登っていた頃もあり、ED42型はその時代の最後の電気機関車として保存されています。

 

 

その他、こんなかわった駅の備品や信号機なども展示されていました。

隣の詰所には、碓氷峠をイメージしたHOゲージ鉄道模型ジオラマ運転が定期的におこなわれています。

 

20両もの電気機関車や作業車両、珍しい客車の並ぶ屋外展示は圧巻!

 

園の奥へすすむと、屋外展示の広場になります。

ここには、国鉄時代からの電気やディーゼルなど各機関車をはじめ、客車や珍しい作業用車両など20両以上がズラリと並んでいます。

 

 

特に電気機関車の数が多いのも特徴です。

かつて高崎に電気機関車館なるものの計画があったそうですが、これが中止となり、集められていた車両がまるごとココに展示されることになったとのこと。

 

 

ラッセル車やクレーン重機のような車両など、作業車両がみられるのも珍しいです。

 

 

客車やディーゼル車などの旅客車両もありますが、多くは外の窓から覗く展示です。

一部、内部公開しているものもあり、面白いもので「くつろぎ」というお座敷車両がありました。

 

 

屋外なので、やはり定期的な塗装などのメンテナンスが大変そうです。

こんな感じで足場が組まれている車両もありました。

ナローゲージ「あぷとくん」に乗って園内外周をぐるりと一周。

 

最後は「あぷとくん」に乗ってみます。

あぷとくんは、約800m園の外周に敷かれた2フィート(610mm)ゲージ軌道。

SLとディーゼルの二種類の機関車がひく、客車に乗ることができます。

客車をひく機関車は時間帯によってかわるので注意。

開園最初の1時間と最後の1時間がディーゼル、メインの時間はSLになります。

 

 

車内はこんな感じで二人席と一人席が、対面に配置されています。

12月ということもあってか、乗客は少なめで、この車両で私達ともう一組しかおらず、ゆったり楽しむことができました。

 

 

こんな感じで園の外周をのんびり走っていきます。

 

 

待機中のディーゼル「あぷとくん」の姿も。

 

 

園入口のアーチ橋はゆっくりとのぼり・・・

 

 

アーチ橋からの下りで急加速も楽しめます。

乗車は大人500円、小人は4歳から300円です。乗車時間は約10分です。

講習を受けてEF63電気機関車の運転体験ができるプログラムも。

 

貴重な体験として、なんとEF63電気機関車の運転体験をすることもできます!

ただ、これが本格的で、初回に学科実技講習を1日受ける必要があるのと、講習が30000円、運転も1回7000円となかなかお金がかかるのがネック。

やる気なら、しっかりとあらかじめ予算を組んで取り組みたいところです。

峠の湯や丸山変電所まで行くトロッコ列車は、残念ながら冬季は運休。

 

他に乗車体験が楽しめるものとして、トロッコ列車ラインというものもあります。

山上の日帰り温泉施設「峠の湯」までの約2.6㎞、実際に使われていた信越本線の下り線を利用して「シェルパくん」というトロッコ列車が運行します。

途中には、レンガ造りの旧丸山変電所といったスポットもあります。

ただ、12~2月の冬季は運休で、残念ながらちょうどお休みに入ったところでした。

線路沿いには遊歩道も整備されているようなので、また、暖かい時期に乗ってみたいと思います。

≫ トロッコ列車ライン | 施設案内 | 碓氷峠鉄道文化むら

屋外展示、EF63やあぷとくんの維持で何かと大変そう。ふるさと納税で応援!

鉄道文化むらを訪れていて、ちょっと心配なのが資金繰りです。

あぷとくんやEF63電気機関車の動態維持でクラウドファンディングが散見される他、車両展示も屋外メインなので、何かと維持が大変そう・・・。 

以前訪れた 北海道陸別町のふるさと銀河線 もそうでしたが、事業主体が安中市なので、自治体だけでは限界があるのかと思います。

碓氷峠という歴史ある鉄道遺産を伝える施設という点でも頑張って欲しいので、私はふるさと納税をしています。

すきやきなど肉類や下仁田ねぎなどの野菜、鉄道グッズもあり品数豊富です。

≫ 【楽天ふるさと納税】 群馬県安中市

 

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  • 所要時間: 約1~2時間(園内散策とアプトくん乗車)
  • 入園料: 大人700円 小学生400円
  • JAF割引あり。提示で10%割引。

 

電気機関車をはじめ作業車両など珍しい展示も楽しめる、鉄道テーマパーク。

かつての横川駅構内の施設を利用した展示や、信越本線を利用したトロッコ列車など、往年の碓氷峠を体感できる内容になっているのもポイントです。

そのほか、周辺エリアには、めがね橋や熊ノ平信号所、廃線跡を整備した約6kmの遊歩道「アプトの道」がある他、週末で日程があえば、横川駅でSLぐんまよこかわ号の姿も楽しめます。

また、軽井沢まで車で30分程度で抜けられるので、立ち寄りにもオススメです!

昼食には、国道沿いのおぎのやで、定番「峠の釜めし」かビーフカレー(←ゴロッと具が入っていて美味しいです!)を組み入れれば1日コース完成です。

 

碓氷峠鉄道文化むら

群馬県安中市松井田町横川407-16

★★★★★

 

 

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