TOYAMAキラリの建物見学 のあとは、歩いて富山城址公園を訪れました。
だいたい徒歩10分ほどです。
街中になじむように現れる、四階建ての天守閣が富山城。
戦国時代の1543(天文12)年、越中国守護の神保長職によって築かれたとされています。その後は、上杉謙信や一向一揆、織田信長と争奪が繰り広げられ、最終的には加賀藩の分藩として、前田利次が初代藩主として入城しました。
入口には、城主の権力の象徴とも言われる鏡石も並んでいます。
実は富山城、実際には天守閣がなかったそうです!
戦後の1954年、富山のシンボルとして建てられた、模擬天守なのだとか。
現在、中は郷土博物館になっています。
オススメなのが、城の裏手、佐藤記念美術館の前に広がる日本庭園です。
かつて本丸に存在した庭園をモチーフに整備された、池泉回遊式庭園です。
池回りには、石組みや富山城の石垣、緑は松をはじめ、その奥には広葉樹、さらに高いビルを借景に、今昔が織りなす景色を楽しむことができます。
滝も配されていて、暑い夏、涼しげな気分を楽しむことができます。
富山城の記念写真とるなら、ここからの方が映えそうですね。
また、富山城の江戸時代の唯一の遺構として残るのが、この千歳御門。
一度明治のはじめに、豪農に払い下げられて解体移築されましたが、そのおかげで戦時中の富山大空襲の難をのがれ、戦後に所有者が富山市に寄贈し、今の場所に2008年に移築されたそうです。
赤瓦の屋根で豪壮な印象の立派な門です。こちらもお見逃しなく。
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- 散策時間: 約30分
- 入園料: 無料
富山に来たら、とりあえず行っておくかという感じの富山城。
城郭の大部分が明治の廃城や戦後復興で埋め立てられてしまい、昔から残っている遺構は一部の石垣と堀のみ。天守閣も歴史に基づいたものではないので、見ごたえという点ではちょっと物足りないかも。
ただ、日本庭園は良かったです!
富山市ガラス美術館と一緒に、散策がてら立ち寄ってみる程度がちょうど良さそう。
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富山城址公園
★★★☆☆
▼ 隈研吾デザインの近未来的建築「TOYAMAキラリ」も是非!