京都の神社仏閣をまわると、出会えるのが多くの庭園。
よく寺社では別料金になっていて迷いながら入るのですが、良いものに出会えることもあれば、ガッカリすることも経験してきました。
ただ、京都を何度も訪れているうち、印象に残る庭園が、だいたい三人の作庭家が手掛けたものであることに気が付きました。
以来、この三人の「追っかけ」をして庭園巡りを楽しんでいます。
よろしければご参考にどうぞ!
スタンダードな日本庭園なら、小堀遠州。
江戸時代前期の大名、茶人、建築家、作庭家です。
メジャーどころは、「二条城二の丸庭園」 「高台寺」 など。
スタンダードな日本庭園といった印象です。
先日訪れた、の本堂前庭園も遠州の発案だとか。
暑い日に訪れたい!水を取り入れた庭園なら、小川治兵衛。
明治・大正時期に活躍した、近代日本庭園の作庭家。
自然景観と、水を組み合わせた庭園が見事です。
暑い夏の日なんかに訪れたいですね。
「平安神宮神苑」 「無鄰菴」 「並河康之邸」 など。
写真は、山県有朋の別荘・無鄰庵より。
迫力ある石組みとモダンなデザインなら、重森美玲。
昭和に活躍した作庭家・日本庭園の研究家。
石組み、モダンなデザインを取り入れた庭園が見事です。
「東福寺」 「松尾大社」 など。
中には十字架 (瑞峯院) や、北斗七星 (東福寺) など、
えっ?と思うようなデザインの庭があるのも面白いです。
写真は東福寺の北庭。ガイドブックでも有名ですね。
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三人のうち、イチオシは重森三玲です!
私が、庭園に興味を持つきっかけにもなった作庭家です。
石組みは豪快で迫力があるし、時には、モダンなデザインも真新しく感じさせてくれて、素直に楽しめると思います。
興味がありましたら、まずは東福寺へどうぞ。
周辺の 霊雲院 や 光明院 にも、三玲の庭園があり、こちらは穴場なので、ゆっくりと鑑賞できます。